中国・深圳を視察しました。

株式会社ユニバーサルパインは、2025年11月13日(木)から19日(水)までの6泊7日で、代表取締役の船橋穂天が中国・深圳を訪問しました。ウェアラブルAIデバイス「Wiz」の開発を進めるにあたり、世界のハードウェア産業の中心地である深圳の現状を自らの目で確かめることが目的です。滞在中は深圳市内と広州で数十か所を訪れ、数十のサービスを実際に使いました。
訪問のきっかけ
訪問の直接のきっかけは、マイコンモジュールメーカーのM5Stackが毎年深圳本社で開催している「M5Stack Open Day」でした。イベントで知り合ったエンジニアのRiti氏とともに香港経由で入国し、電気街として知られる華強北(ファーチャンベイ)を拠点に市内を巡りました。

M5Stack本社・工場の見学
11月17日に開催されたM5Stack Open Day 2025では、本社と地下の工場を見学し、設計から組み立て、出荷までが一つの建物の中で完結している様子を間近に見ました。製品の多くが手作業で組み立てられていることは新たな発見でした。

CEOのJimmy Lai氏によるあいさつやライトニングトークの後に行われた交流会では、現地のエンジニアの方々と約2時間にわたり、AIの活用状況や開発期間、使用しているCADツール、働き方などについて意見交換しました。

華強北の部品市場では、電子部品が100個単位でわずか数円で売られている価格水準に触れ、ハードウェアをつくる上での深圳の強さをあらためて実感しました。

ハイテク展示会とMaker Faire
深圳国際会展中心で開催されていた中国国際ハイテク成果交易会(China Hi-Tech Fair 2025、11月14日〜16日)では、AI・ロボット・IoT・半導体・宇宙・エネルギーの各分野の展示を見て回りました。Unitreeのボクシングロボットやバク転する四足歩行ロボット、表情を変えるヒューマノイド、楽器を演奏するロボット、2人乗りのドローンなど、実機が動く展示が並んでいました。

同時期に開催されていたMaker Faire 深圳では、個人や企業だけでなく高校生も出展しており、若い世代に電子工作の文化が根づいていることを感じました。

街で体験したこと
市内では、日本ではまだ実証段階の最先端技術を、利用者として実際に体験しました。Pony.aiの自動運転タクシーは、運転席に誰も座らないまま市街地を走り、アプリで呼び出してから降車まで一般のタクシーと変わらない感覚で乗ることができました。深圳人才公園では美団(Meituan)のドローンデリバリーを注文し、上空から飛来したドローンが専用の受け取りステーションに料理を届ける様子を目の当たりにしました。そのほか、シェア自転車やQRコード決済が前提の自動販売機など、キャッシュレスを前提としたサービスが日常として動いていました。


HUAWEIや鴻海(Foxconn)の本社、Xiaomi・HUAWEI・Tencentの拠点、ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した深圳科学技術館、高さ約600mの平安金融センターなども訪れ、深圳博物館では漁村から大都市へと変貌した歴史をたどりました。高速鉄道で広州を日帰りで訪れた日もありました。

訪問を終えて
キャッシュレス決済や電動バイク、自動運転、ドローン配送など、日本がこれから目指していることの多くが深圳ではすでに日常になっていました。一方で、設計と製造の距離の近さや、都市全体に行き渡ったデザインへの意識など、AIデバイスを製品として世に出すうえで学ぶべき点も数多くありました。今回の訪問で得たつながりと知見は、「Wiz」の開発と量産に向けて活かしてまいります。
訪問の詳しい記録は、代表の船橋が note に「中国(深圳)の最先端を全部みる。超ハード旅!」としてまとめています。
訪問概要
- 期間:2025年11月13日(木)〜19日(水)(6泊7日)
- 訪問地:中国・深圳(広州を日帰りで訪問)
- 主な訪問先:M5Stack Open Day 2025(11月17日、M5Stack本社)、China Hi-Tech Fair 2025(11月14日〜16日、深圳国際会展中心)、Maker Faire 深圳、華強北電気街、HUAWEI本社、深圳科学技術館、深圳博物館、平安金融センター
- 体験した技術:Pony.aiの自動運転タクシー、美団のドローンデリバリー、シェア自転車、QRコード決済
- note:中国(深圳)の最先端を全部みる。超ハード旅!
- M5Stack Open Day 2025(M5Stack公式ブログ、英語)